またもやミルコ・デムーロ。ミルコの今年のG1勝利は、マイルチャンピオンSのペルシアンナイトを入れると6勝目。
しかも今回は、お手馬であるスプリンターズS覇者のレッドファルクスではなく、3歳牡馬のハービンジャー産駒ペルシアンナイト。
3歳にはデータ的には厳しいマイルチャンピオンで、G1勝ちもない(皐月賞2着)この馬を選択したのは、よほどこの馬のほうがマイル適正があるというのを、分かっていたのかと思うと、さすがの一言につきる。
そして、先にも書いたように、今回の勝利でG1 6勝というJRA年間G1最多勝利記録に並ぶ快挙。以下が2017年のミルコのJRA G1勝利レースです。
JRA G1 | 勝ち馬 | 人気 |
---|---|---|
フェブラリーS | ゴールドドリーム | 2 |
宝塚記念 | サトノクラウン | 3 |
スプリンターズS | レッドファルクス | 1 |
菊花賞 | キセキ | 1 |
エリザベス女王杯 | モズカッチャン | 5 |
マイルチャンピオンS | ペルシアンナイト | 4 |
また、今年はハービンジャーが大当たり。2014年度から産駒がでていますが、これまではベルーフ、ドレッドノータス、2016年はプロフェットのみと、重賞3勝のみだったのに、今年はこのレースで重賞6勝目。
ハービンジャー自体は、3歳はパッとしなくて、4歳になって本格化して引退まで負けなしだそう。
2400メートル以上の距離でしか実績がない晩成型だったこの馬ですが、産駒は晩成というより、早熟な傾向?というか3歳に好成績を残している馬が多いのが印象。
年度 | JRA 重賞 | 勝ち馬 | 年齢 |
---|---|---|---|
2015 | 京成杯(G3) | ベルーフ | 3 |
2015 | ラジオN杯京都2歳S(G3) | ドレッドノータス | 2 |
2016 | 京成杯(G3) | プロフェット | 3 |
2017 | アーリントンC(G3) | ペルシアンナイト | 3 |
2017 | サンスポ賞フローラS(G2) | モズカッチャン | 3 |
2017 | 紫苑S(G3) | ディアドラ | 3 |
2017 | 秋華賞(G1) | ディアドラ | 3 |
2017 | エリザベス女王杯 | モズカッチャン | 3 |
2017 | マイルチャンピオンS(G1) | ペルシアンナイト | 3 |
古馬になると良績がなく、2歳~3歳だけしか勝っていないのが、親と違うところ。距離は1600mから2200mまで勝っていますが、親と違い中距離で結果を残しています。
まだまだデータが少ないので、今年の3歳牡馬ペルシアンナイト、3歳牝馬モズカッチャン、ディアドラと、古馬になってからどうなるかが楽しみです。
今年の3歳は色々いわれていましたが、ここまでみればレベルの高い印象。このレースでも1着,3着,4着と3歳が上位を締める結果に。マカヒキのときは、結果ダメな世代でしたが、本当にこの世代は結果を残している強い世代。
今週はジャパンカップですが、その強い3歳代表のレイデオロか。キタサンブラックの連覇を阻止するのは、年間G1最多勝利記録のかかったデムーロのサトノクラウンか。
色々と記録がかかっているので、ますますジャパンカップを楽しみの多いレースにしてくれた、マイルチャンピオン(G1)結果でした。
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