史上稀にみる争いになった第83回日本ダービー(G1)。こんなにドキドキするダービーは本当に久しぶりで、面子のレベルも高かった。
1冠目の皐月賞では伏兵と見られていたディーマジェスティーが優勝。今回は1番人気で、鞍上の蛯名ジョッキーは初のダービー制覇に期待がかかりました。
2番人気におされたのがサトノダイヤモンド。こちらは皐月賞3着でしたが、目標はダービーと明言していましたから、今回メイチの仕上げ。
そして3番人気がダービー馬になったマカヒキ。常に上がり最速をマークし、新馬戦の時期は違いますが、ローテーションは父ディープインパクトと同じで、オーナーも金子真人さん。
不幸にも金曜日に、現役時代に同オーナー所有のカネヒキリが亡くなったというニュースがありましたが、その辛い事をすこしでも軽くできる明るい出来事になりました。
皐月上位馬以外も別路線組も揃ったレースを振り返ります。
レベルが高かった皐月賞組
レースの結果から皐月賞組のレベルが高かったことがうかがえます。掲示板5着まで、面子に変わりがありませんでした。
着順 | 皐月賞/人気 | 日本ダービー/人気 |
---|---|---|
1 | ディーマジェスティ/8 | マカヒキ/3 |
2 | マカヒキ/3 | サトノダイヤモンド/2 |
3 | サトノダイヤモンド/1 | ディーマジェスティ/1 |
4 | エアスピネル/4 | エアスピネル/7 |
5 | リオンディーズ/2 | リオンディーズ(降)/4 |
エアスピネル、リオンディーズはともに4着・5着と馬券には絡まなかったものの、力は証明されました。
レース内容
人気馬は中団からレースを運びますが、リオンディーズは後方からの競馬。前が止まらないとみたのか、マカヒキは中団でサトノの後ろを追走。
そして最後の直線、抜け出したのがマカヒキとサトノダイヤモンド。結果はハナ差。
ディーマジェスティーは外目から伸びていましたが3着まで。上位馬で一番前で競馬したエアスピネルのジワジワ伸びる足では、上位馬の切れ味にはかないませんでした。
リオンディーズは上がり最速(33.2)をマークしましたが、後方からでは厳しかった。気性の難しさからの操縦性の悪ささえ改善すればポテンシャルは一番ではないでしょうか。
上位2頭は中団前目で芝の良いところを抜けましたが、内枠かつマークした分マカヒキが有利だったんでしょう。
日本ダービーを振り返って
マカヒキ優勝によって幕を閉じた日本ダービー。
菊花賞は残っていますが、先ほどの上位馬の今後のライバル関係は古馬になっても続くようになるのであれば、今後もハイレベルな名勝負がみられそうです。
勝ったマカヒキにはディープの後継馬として、競馬を盛り上げていってほしいですね。
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