第76回皐月賞、三歳クラシックレースの一つで、主に三歳牡馬三冠初戦と位置づけられています。
そして今年は、どのメディアも三強という言葉を使わないところがないくらいに「三頭の争い」と言われていました。
2016年 第76回 皐月賞(G1)結果
三強とはなんだったのか・・・、伏兵扱いのディーマジェスティが一冠奪取。
サトノダイヤモンドが一番人気で、リオンディーズ,マカヒキがそれに続くオッズ。
以下、三強崩しの急先鋒とみられていたエアスピネル、ロードクエスト、マウントロブソン、アドマイヤダイオウの後でようやく今回の勝ち馬。
実に8番人気だったんです。
今回のレースで人気の無かった馬【穴馬】のディーマジェスティですが、よくよく考えれば予想できた馬なんですね。
いまさらな感じですが、2017年の皐月賞のためにメモっておきます。
共同通信杯勝ち馬は皐月賞で好走
オルフェーブルが勝った東京開催の第71回皐月賞以降、共同通信杯組みが強い。
ディーマジェスティを含め、5年間で3頭の皐月賞馬を出す出世レースになりました。
年度 | 着順 | 共同通信杯 | 皐月賞 |
---|---|---|---|
2016 | 1 | ディーマジェスティ | |
2 | イモータル | マカヒキ | |
2015 | 1 | リアルスティール | ドゥラメンテ |
2 | ドゥラメンテ | リアルスティール | |
2014 | 1 | イスラボニータ | |
2 | ベルキャニオン | トゥザワールド | |
2013 | 1 | メイケイペガスター | ゴットフリート |
2 | ロゴタイプ | エピファネイア | |
2012 | 1 | ゴールドシップ | |
2 | ディープブリランテ | ワールドエース |
上記は今回のレースも含めていますが、連対率が【3・1・0・1】で80%と驚異的な数字になりました。
その中でも、勝った3頭はすべて共同通信杯→皐月賞と直行組みです。
今後も、共同通信杯組み(特に直行ローテ)は要注意です。
過去のレースで上がり最速
加えてこの馬の潜在能力の高さを示しているのが、過去のレースで最速の上がりを出している点。
レース結果はどうあれ、常に豪脚繰り出せるのは、脚を計算して安心してレースが出来るのではないのでしょうか。
ただ、今回の上がりNo,1はマカヒキ。上がり33,9の豪脚でも届かなかったのは、ディーのほうが前で競馬していたのと上がりも34,0と差のない脚色だったから。
蛯名ジョッキーが言っていた「操縦しやすい素直な馬」という点で、中山2,000の舞台装置ではマカヒキよりゴールが近かったのでしょう。
ただ、2着に敗れたマカヒキですが【負けて強し】の内容。皐月賞含めすべてのレースで上がり最速をマークしていて、まさにディープインパクトの血が色濃い仔という印象。
距離延長のダービーでは本命になるくらい、人気するのではないでしょうか。
レースを振り返って
始まるまでは「3強のどれが勝つか」がフォーカスされていた皐月賞でしたが、結果は2着,3着,5着降着(4位入線)。
3着のサトノダイヤモンドは、リオンディーズの進路妨害で割を食った形になりましたが、それでも地力を示した格好。
今年のダービー馬候補は、ディーマジェスティかマカヒキの二強になるのか、それとも敗れた馬たちの逆転なるか、はたまた別路線の馬の台頭か。
そんな先も面白くなってきた、2016年 第76回 皐月賞(G1)でした。
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