庭師の足元は昔から地下足袋と決まっています。というよりも足袋よりもコストパフォーマンスにすぐれ、作業性に優れている作業靴がでてこないんです。
以下では自身が実際に作業で履いている経験から、地下足袋を選んだ理由を記しています。
作業性に優れている
シンプルイズベストではないのですが、見た目とは裏腹にとても機能的な作業靴。そんな足袋の良い点や悪い点。
メリット
- ソールが薄いため、素足に近い感覚
- 親指と他の指が二股に分かれていてグリップしやすい
- 作業ズボンの裾をインでき、引っかかり汚れ防止
- そこそこ安い
作業者から選ばれている理由はこんなところではないでしょうか。ではデメリットはどうでしょうか。
デメリット
- 底が薄いために足が疲れやすく危ない
- 着脱に時間がかかる
- 消耗が激しい
- 夏暑く、冬寒い
デメリットだけ見ればいただけませんが、それらをひっくるめても履く価値のあるものだと思います。
地下足袋の選び方
自身が選ぶ際に気を付けているポイントや、様々な種類の商品の説明です。
先ほどのデメリットも選ぶモノによって軽減されますので、以下を参考にして下さい。
サイズ
スニーカーなどと違い、足元ピッタリのサイズを選ぶことが重要です。また、夏用・冬用と分ける場合には冬は靴下やインソールなどで防寒する可能性を考えて、少し大きめを買っておきましょう。
いまでは、保温足袋という種類もあるので、寒さに弱い方はこちらを選んでも良いと思います。
個人的に12枚コハゼ(留金)のものを選んでいます。ハゼはご自身で合う枚数が変わると思います。
安全性
実際の作業で怖いのは怪我ですから、安全性第一で選ぶならセーフティー足袋と呼ばれるものを選びましょう。
以下の商品は、指先に特殊樹脂製先芯が入っていて、指先は安全です。
またソールにエアークッションを採用した足袋は、足がつかれにくくソールが分厚いので通常の足袋よりは安全です。ただしお値段は若干高めになっています。
作業内容
山や河川などの法面等、過酷な環境で作業するときには足元が滑りやすい為、ソールがスパイクになっているスパイク足袋を着用すると滑りにくくいくらか作業が楽になります。
また、ぬかるみや雨のあとの作業では、ゴムタビが活躍します。完全な防水ではないのですが、長靴より作業効率は高まりますので重宝します。
まとめ
ひとくちに足袋としってもお祭りや着物用のものもあるので選ぶのが難しいですが、作業足袋では、力王や丸五(マルゴ)が有名なのでどちらかを選んでおけば間違いなし。
コハゼと呼ばれる止め具の数は、私はしっかり上までホールドしたいので12枚を選んでいますが、8枚で慣らしても良いかもしれません。
一度履くとやみつきになる地下足袋、いまでは履いていないと落ち着かないほど植木作業の必需品です。
コメント