衰退した金物屋の理由が垣間見えた気がする

衰退した金物屋の理由が垣間見えた気がする植木屋
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鍛治屋さんの手打ち鋏が欲しくて、金物屋めぐりをしている、植木屋のニワいじりです。

そもそも金物店自体少なく、その理由として、需要と供給のバランスが変わったこと・技術の進歩による手工具の衰退・後継者不足など、本質の部分はあるのでしょうが、今回感じたのは姿勢の面から。

僕も植木屋という客商売ですから、その店主たちの姿勢から衰退した理由が分かった気がしたので、ちょこっと愚痴を。

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お客を選ぶ金物屋

結構な確率で店主はとっつきにくい人が多い気がします。すなわち愛想がない訳ですね。

一見だと客を値踏みしているように、「素人が何探しにきてん、うちのもんの良さ判るんか?」ってなところまである始末。

よく言えば、売っている商品に自信があり商売人として誇りをもっているんでしょうが、受け手としてはただただ感じの悪い店。多くの店はそんなことも無いのですが、数のわりに多いといった印象を感じます。

そのような客を選ぶような姿勢からか、一般の方や本職の方でも、遠慮してしまうようになってしまうのではないでしょうか。

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見識が狭い店主が多い

以下実際にあった店主との会話です。

庭いじり
庭いじり

こんにちわ~。

平 孝行さんの刈り込み鋏を探しているんですがありますか。

頑固親父
頑固親父

そんな名前は聞いたことが無い。

ウチは堺太助や云々かんぬん。鋏は問屋銘やからどったらこったら。

そんなに欲しかったら鍛治屋さんに直接聞いてみたら。

もうね、商売人としては最悪ですよ。関西ですから堺や三木のモノが多いのは当然ですが、聞いた事ないってことは勉強してないってこと。しかもうちで取り扱いが無いからって「自分でどうにかせ~や」ですからね。

ただでさえ鍛治屋さんが減ってきているにもかかわらず、(会話の中でも太助さん引退したゆ~てんのに)既存で満足してしまっている点はいただけない。「よっしゃ調べて一回入れてみたろか」ってならないのかと不思議でしかたない。まあロットの問題などあるかも知れないんですが。

ただ、こんな対応されたのは上記の一店だけで、ほかは「問い合わせしたるわ~」「聞いてみましょか」などとても寛大な対応でした。このような店舗にはまた足が向くんですがね~。

ちなみに平 孝行さんの平行銘の刈り込み鋏はいまだに手に入っておりません。誰か大阪で売ってるとこあったら教えて~。(花吹雪じゃなくてね)

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売れないといってホームセンター仕様になっている金物店

これは本質の部分に入るかもしれないのですが、本来看板通り専門店のはずが、売れない・売り上げが減っているからといって、ホームセンターでも売っているモノを同じように販売している

それは仕方ないことかもしれないが、同等品を販売してもホムセンの販売力に勝てるわけも無く、大抵は値段も高い。

特別なものが欲しくて訪れるお客さんにとっては、ホームセンターと変わらない品揃えでは、そこに魅力を感じることなくファンにはならない。その為の企業努力が足りない店が少なくない気がします。

流行っている金物屋は、現代の職人のニーズを読み、オンリーワンな店作りをしています。その代表格ともいえるのが以下です。

有限会社 中村金物さんの運営する鋏屋一番(はさみやいちばん)
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まとめ

「昔はよかった」この言葉が表すように、昔は殿様商売ができたのでしょうが、今後も生き残るには、時代のニーズにあわせ柔軟に対応できる心意気が必要かと感じます。

土佐の笹岡さんや青森の三國さんなどの鋏鍛治屋さんは、遠方からでもオーダーメイドできるほど時代に即した対応をされています。金物屋が衰退したからなのか、生き残るための手段なのか判りませんが、BtoBからBtoCへ。(もちろんBtoBも行っているのでしょうが)

鍛治屋さんがそのような対応をされていると、BtoCがメインの街の金物屋さんはもっと企業努力をする必要があると感じています。

一介の植木職人が生意気なようですが、見たまま感じたまま感想を述べましたが、本当はちょっとムカつく店主がいた金物店への愚痴でした。

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