最近、鋏を一丁購入しました。吉岡刃物製作所の刈り込み鋏 鋏正宗です。
今回購入したのは、刃渡り7寸(210mm)で白紙、計三本目です。
正宗って日本刀みたいな名前ですが、その名に恥じない切れ味です。
今回は、刈り込み鋏の使い分けについてお話してみようと思います。
切るものによって使い分ける
樹木には、枝が太いものや細いもの、硬いもの、やわらかいものと様々です。
切る対象が違えば、その特性にあわせて刃を替えていかなければ、木にも道具にもよくありません。
詳しくは、以前の記事をご参考にして下さい。
例えば、食パンを切る専用の包丁と、魚の骨ごと切る包丁、同じではないですよね。
決して切れない訳ではありませんが、無理やり切ると断面がぐちゃぐちゃになり繊維が破壊されてしまいます。
人間の皮膚もスパッと切れた傷は、直りが早くて傷口が目立ちにくいことから、樹木もどちらがよいかは理解できますよね。
そのように、対象物にとってもやさしい刃物を使う必要があります。
今回購入したのは、刈り込み鋏という両手で持って、シャカシャカ切っていく鋏です。
ちなみに両手持ちですが、実際に使用するときに動かすのは片方の手のみです。
太い枝や荒い枝には、刃が負けない頑丈で切れ味の持続する岡恒を使用、マキなどやわらかい葉を切るときは薄刃の鋭利な鋏正宗、と使い分けをしています。
多くの植木職人はこの岡恒+鋏正宗なのではないでしょうか。実際に私の仲間たちもこのセットです。
柄や刃の長さで更に使い分け
新たに購入したのは、刃の長さが7寸(210mm)ですが、よく使っているのが9寸(270mm)の短柄。
ただ短柄の為に、バランスが悪く三脚や木にかけるときは注意してかけないと、ひっくり返って落下するときがあります。
また、後ちょっとが届かなかったりするときがあるために、バランスのよいものを探して買ったという経緯です。
葉刈り用は本当にやわらかい樹木のみ、そして今回のはオールマイティーに、岡恒は荒切りにと、なりました。
まとめ
新品の鋏は手になじむまで時間がかかりますが、大事に使ってあげると何年も持つものですから、少々お値段が高くてもよいものを選ぶことをおすすめします。
鋏正宗は、ホームセンターなどでも取り扱いしているところもあるので、実際にみて触れることが可能ですから、一度岡恒の鋏と見比べてみてはいかがでしょうか。
個人的には、柄の持ちやすさと長刃の種類の豊富な正宗はとても気に入っている製品です。
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